カレらが力んだハニ山で
2024/牛糞、西島の粘土、島民とのやりとり、セラミック、ビニール、麻紐
exhibition:“カレらが力んだハニ山で”
デザイン:inori
撮影:小林由妃乃
主催:隠岐アートトライアル実行委員会
助成:ごうきん文化振興財団助成事業
スペシャルサンクス:あそびとくらしの店 海月堂、西ノ島町コミュニテイ図書館、なかむらみほ、松浦仁美、松浦充、松浦 道仁and more


これは遠くからの信号の記録である。

この「島」と言われる何かの集積には、我々の知らない茶黒い固形物が沢山あった。原生生物である「人」という存在は、なかなかそれに触れようとしない。また「手」は我々の身体によく似ている。

我々は茶黒い固形物を興味深く感じたのだ。とてもフィットする。層を成し、一見禍々しいが、美しくもみえる。岩壁のようで、波の起伏にも。

研究を重ねて、つくり出したこのエネルギーの種。その名も「ハニ」。沢山この部屋に置いてきた。皆にはハニを手で取り出し、指定された場所まで持ち運んでほしい。環境を観察しながら歩くことを強くすすめたい。そして、我々の身体を模したマークの山々にハニを設置してもらいたい。仲間を呼ぶため、儀式を行なってほしいからだ。

全てのマークにハニが設置された暁には、無限の彼方からカレらが島に現れるだろう。